【FPコラム】筆界と境界について(その1)

土地の売買で、所有権移転登記と併せて必ず行わなければならない事。
それが「境界の確認、及び特定」です。
そこで、今回は境界についてのお話をしたいと思います。

一口に「境界」と言いますが、境界には「公法上の境界」と「私法上の境界」の2種類あります。

1.公法上の境界(筆界)
筆界とは、土地が登記された際にその土地の範囲を区画するものとして定められた線であり、分筆や合筆、又は地籍調査に基づく登記手続により変更されていないかぎり、登記されたときの区画線がそのまま現在の筆界となります。筆界は、土地の所有者同士の合意により変更することはできません。公法上の境界ともいいます。

2.私法上の境界(所有権界)
所有権界とは、土地の所有者の権利が及ぶ範囲を画する線であり、土地の所有者間で自由に移動させることができます。筆界と所有権界は一致するのが普通ですが、土地の一部について他の方に譲り渡したり、ほかの方が時効によって所有権を取得したりした場合には、筆界と所有権界が一致しないこともあります。一般的に境界、又は私法上の境界ともいいます。

筆界1

 

 

 

 

 

土地取引などで、一般的に「境界」と言えば「私法上の境界=所有権界」を指しますが、境界杭等の所在 不明や境界に関する紛争等の問題を解決するために、「公法上の境界=筆界」の特定制度を利用すること ができます。

次回は「筆界特定制度」を解説します。

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